私はゆらゆら帝国で人生が狂いました。
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人生が狂いました。
と言いますのも、彼らが私の莫大な時間を食ったからです。
- 彼らの音源を聴く時間
- 彼らのバックグラウンドを掘る時間
- ブートレグを探す時間
- インタビューや関連本を読む時間
- 価格高騰してしまったLPを買うか買わまいか悩む時間 etc…
まぁ、とにかく私は彼らに膨大な時間を費やしてしまいました。
今もこうやって時間をかけて、彼らの記事を書かずにはいられないのも「ゆらゆら帝国」が素敵なせいです。
ただ、彼らの「ライブ」に費やした時間はありません。なぜなら、僕がゆらゆら帝国を好きになったのは、彼らが解散した後だったからです。
とりあえず、今回は、私とゆらゆら帝国との馴れ初めを書きます。
私は2010年4月、大学一年生でした。
Twitterが流行っていて、私も愛用していました。
そこに「ゆらゆら帝国」が解散したというニュースが流れてきました。
“解散の理由は結局、「空洞です」の先にあるものを見つけられなかったということに尽きると思います。
ゆらゆら帝国は完全に出来上がってしまったと感じました。
昨年は、新曲を作ったり、旧曲のライブアレンジで新たな試みをすることで、
なんとかこの出来上がってしまった感、安定感を打破しようと試行錯誤したのですが、結局自分達の中で、次ぎのアルバムに繋がるようなワクワクする感覚を得ることはできませんでした。
今年に入ってから、メンバーで話し合った結果、「この3人で、やれることは全てやり切った。」「これ以上続けてもルーチンワークになるだけだ。」という結論に達し、メンバー全員納得して、バンドを解散することに決めました。”
ハチャメチャかっこいい解散宣言全文はこちら
私は、この宣言を読んで「なんてかっこいい解散宣言なんだろう」と思ったんです。
「やり切った」から解散する。
なんて美しい、これ以上無い潔い解散理由なんだと。
早速、近所のゲオでゆらゆら帝国のアルバムを借りることにしました。
手に取ったのは「1998-2004」と「空洞です」でした。
前者のジャケットには「特撮っぽさ」を感じていました。
私は円谷プロのウルトラシリーズの怪獣が好きなので、親近感が湧いていましたね。
帰宅して、iPodにゆらゆら帝国の音源を入れました。
私は天邪鬼なので、新しく入れたアーティストの曲でも、iPodの全曲シャッフルで出現するまで聴かないという、今思うと奇妙なルールに縛られていました。
ベッドに寝転び、ヘッドフォンを付け目を瞑り、一時間程、他のアーティストの曲を聴いていました。
初めて私の耳に届いた彼らの曲は「ラメのパンタロン」でした。
衝撃的でした。
「音も曲も全てが物凄く良い」というシンプルな感想に集約されました。
そしてすぐ、丁度開いていたYouTubeの検索欄に「ゆらゆら帝国 ラメのパンタロン」と打ち込んでエンターキーを叩きました。
「フジテレビのファクトリーの動画」がサジェストされました。
私はそのライブ動画を観て、仰天しました。
全身真っ赤の衣装のボーカルギターは眉毛もなくて、顔が死んでいるし、歌もギターもすごくうまい!
ドラムはすごく自由に叩いてる!そしてヤクザみたいだ!
ベースの音が太い!物凄く、うねうねしている!衣装が変!
(同時、ベーシストの亀川千代は女性と思いこんでいました。名前と、妖艶と言ってしまいそうな見た目のせいです)
私は、しばらく画面から目を離すことができず、次々と関連動画を漁っていました。
そして「この類まれなバンドが本当に解散してしまったなんて……」と自分の無知を後悔し、ベットでうなだれていました。
その無力感と共に、私のゆらゆら帝国への恋は始まったんです。
続く……
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